研究成果の概要 |
スピロリドCの全絶対立体配置の決定を目的として、全合成研究を行った。まず6,5,5-ビススピロアセタールの合成について、架橋構造を有する環化前駆体を効率的に合成し、配座制御による立体選択的スピロ環化反応を検討した。目的の異性体を主生成物として得ることはできなかったものの、生成物の構造解析手法など今後の展開に重要な知見を蓄積した。また7,6-スピロイミン部分の合成については、2-シリル化ジエンインとalfa-メチレン-epsilon-ラクタムを用いたDiels-Alder反応を開発し、目的とするスピロラクタム化合物を高選択的に得ることに成功した。
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