• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2013 年度 実績報告書

GPCRを対象とした無細胞発現プロテオリポソームを用いた機能性抗体検出技術の開発

研究課題

研究課題/領域番号 24710251
研究機関愛媛大学

研究代表者

竹田 浩之  愛媛大学, プロテオサイエンスセンター, 助教 (40609393)

キーワード膜タンパク質 / 無細胞タンパク質合成 / プロテオリポソーム / GPCR / 抗体 / スクリーニング / AlphaScreen
研究概要

H24年度はELISAおよびAlphaScreenの高密度化、ハイスループット化を進め、抗体スクリーニングの基盤をほぼ確立した。また、ドーパミン受容体DRD1の抗体作製をモデルにスクリーニング系の比較検証を実施し、AlphaScreen法が構造認識抗体の選抜に有効であることを示した。
H25年度は昨年度判明したAlphaScreenにおいてビオチンが添加された培地において抗原抗体反応がうまく検出できない問題点を解決するため、培養上清の前処理を検討した。ProteinGセファロースと96穴フィルタープレートを用いたハイスループット精製系により、上記問題を解決した。
AlphaScreen法を応用して抗体のエピトープを決定する系を開発した。抗原DRD1の各ループ領域を別のGPCRと交換したスワップ変異体を作製し抗体との結合をAlphaScreenで観察した。前年度得られた抗体のほとんどはDRD1のC末領域を認識する抗体で、1抗体のみ細胞外第二ループを認識、結合することが分かった。
また、抗体の詳細なアフィニティを算出した。得られた抗体の中にはBiacore で全く解離が見られず、正確なカイネティクスを算出できないものがあったため、ELISAとスキャッチャードプロットを用いてアフィニティを算出した。調べた抗体のうち、約半数はKd値が0.1 nM程度と非常に高いアフィニティを示した。同様の手法を用いて、抗体のサブタイプ特異性を確認した。DRD1のマウスおよびヒトホモログ6種を無細胞系を用いてプロテオリポソーム上に合成し、抗体と反応させた。抗原-抗体反応はAlphaScreenを用いて検出した。その結果、得られた全ての抗体はDRD1以外のファミリーには交差反応しない非常に特異性の高い抗体であることがわかった。そのうち1/3はマウスDrd1にも反応せず、ヒトDRD1特異的な抗体であった。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2014 2013 その他

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (4件)

  • [雑誌論文] 無細胞タンパク質アレイを用いたプロテインキナーゼおよびユビキチンリガーゼの基質タンパク質探索技術2013

    • 著者名/発表者名
      澤崎達也、竹田浩之、高橋宏隆、根本圭一郎
    • 雑誌名

      生化学

      巻: 85 ページ: 438-446

  • [学会発表] Synthesis of GPCR by Wheat Cell-free Protein Synthesis System, Which is Suitable for Biochemical Analysis and Monoclonal Antibody Production2014

    • 著者名/発表者名
      Hiroyuki Takeda, Tomio Ogasawara, Tatsuhiko Ozawa, Atsushi Muraguchi, Yaeta Endo, Tatsuya Sawasaki
    • 学会等名
      Keystone Symposia: G Protein-Coupled Receptors - Structural Dynamics and Functional Implications
    • 発表場所
      Snowbird, Utah, United States
    • 年月日
      20140330-20140403
  • [学会発表] Synthesis of GPCR by Wheat Cell-free Protein Synthesis System, Which is Suitable for Biochemical Analysis and Monoclonal Antibody Production2013

    • 著者名/発表者名
      Hiroyuki Takeda, Tomio Ogasawara, Tatsuhiko Ozawa, Atsushi Muraguchi, Yaeta Endo, Tatsuya Sawasaki
    • 学会等名
      GPCR workshop 2013
    • 発表場所
      Maui, Hawaii, United States
    • 年月日
      20131201-05
  • [学会発表] リポソーム添加コムギ無細胞系によるGPCRの発現と抗GPCRモノクローナル抗体作製2013

    • 著者名/発表者名
      竹田 浩之、小笠原 富夫、小澤龍彦、村口 篤、澤崎 達也
    • 学会等名
      第8回 無細胞生命科学研究会
    • 発表場所
      新潟
    • 年月日
      20131021-20131022
  • [学会発表] リポソーム添加コムギ無細胞タンパク質合成系を用いた膜タンパク質の汎用的合成法とそのアプリケーション

    • 著者名/発表者名
      竹田浩之
    • 学会等名
      日本プロテオーム学会主催 プロテオサイエンスセンター・JHUPOサテライトジョイントシンポジウム
    • 発表場所
      松山

URL: 

公開日: 2015-05-28  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi