がん細胞選択的に細胞死を誘導するガンマリノレン酸(GLA)を細胞に処理し,種々PKCサブタイプの局在変化を観察した結果,PKCdeltaとzetaが核近傍に集積する様子が観察された.脂肪酸を細胞に処理すると,核近傍で観察される脂肪油滴が出現することを,脂肪油滴を染色するNile Redを用いて確認し,ラマン顕微鏡を用いた解析から,細胞死を誘導する脂肪酸は,脂肪油滴に局在する様子が観察された.しかしPKCdelta はNile Redとの共局在は観察されなかったことから,他の細胞小器官(ゴルジ体,小胞体,ミトコンドリア等)に移行していると考えている.
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