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2015 年度 実績報告書

絶滅危惧植物プリムラ属における異型花柱性遺伝子を用いた花型比のモニタリング

研究課題

研究課題/領域番号 24710270
研究機関神戸大学

研究代表者

吉田 康子  神戸大学, (連合)農学研究科(研究院), 助教 (50582657)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2016-03-31
キーワード異型花柱性 / サクラソウ / RNA-seq
研究実績の概要

Illuminaシークエンサを用いた短花柱花および長花柱花の雌蕊由来のRNA sequencing (RNA-seq)を実施し、得られたde novoトランスクリプトームアセンブリを対象にして、(1)2つの花型の雌蕊間における発現量解析および(2)SNPs検出を行った。
(1)2つの花型の雌蕊間での発現量解析の結果、長花柱花の雌蕊と比べて短花柱花の雌蕊で有意(FDR < 0.05)かつ3倍以上で高発現していた転写産物(contig)が465個見つかり、また逆に短花柱花の雌蕊と比べて長花柱花の雌蕊で有意(FDR < 0.05)かつ3倍以上で高発現していたcontigが1,005個見つかった。長花柱花の雌蕊で高発現している遺伝子がより多く見られることから、短花柱花の雌蕊においては転写量の抑制を受ける遺伝子がより多い可能性が示された。このことから、対立遺伝子Sが雌蕊の長花柱花の形質の発現において作用する遺伝子群を抑制するリプレッサーであることが示唆された。
(2)日本国内の野生集団から得られた25個体の短花柱花の雌蕊および27個体の長花柱花の雌蕊をそれぞれバルクし、RNA-seqを行った。そして短花柱花の個体バルクでヘテロとなり、長花柱花個体バルクで固定しているサイトを探すことにより、短花柱花の特異的なSNPsを探し出した。その結果、298本のcontigに座乗する376個のSNPsを発見した(1 contigあたり1.3個 SNPs)。
さらに、より詳細な連鎖地図作成を目的としてRestriction Site Associated DNA Sequencing
(RAD-seq)を実施し、192個体を用いて連鎖地図を作成した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2016 その他

すべて 学会発表 (2件) 備考 (2件)

  • [学会発表] 広島県に自生するサクラソウのポリネーターの探索2016

    • 著者名/発表者名
      知識亜果音、日下石碧、吉田康子
    • 学会等名
      第63回日本生態学会
    • 発表場所
      仙台国際センター(宮城県・仙台市)
    • 年月日
      2016-03-22
  • [学会発表] 高山市における絶滅した集団由来のサクラソウ個体の探索、および由来推定に重要な条件2016

    • 著者名/発表者名
      吉田康子、中澤宏介、本城正憲、大澤良
    • 学会等名
      第63回日本生態学会
    • 発表場所
      仙台国際センター(宮城県・仙台市)
    • 年月日
      2016-03-21
  • [備考] 神戸大学大学院農学研究科附属食資源教育研究センター

    • URL

      http://www.edu.kobe-u.ac.jp/ans-foodres/b_03_edu_01.html

  • [備考] 神戸大学研究者紹介システム

    • URL

      http://kuid.ofc.kobe-u.ac.jp/InfoSearch/html/researcher/researcher_nfZbwx3myuzO-IBQ3mbe3w_ja.html?q=%E5%90%89%E7%94%B0+%E5%BA%B7%E5%AD%90&backtoResultPath=View.do

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公開日: 2017-01-06  

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