研究課題
若手研究(B)
本研究は現代インドのナーグプル市で仏教への改宗運動に取り組む仏教徒(「不可触民」)と仏教への改宗後にキリスト教へ再改宗した「改宗キリスト教徒」を対象とし、後期近代に勃興する宗教間対立を逃れ、宗教融和へ向かう脱近代的な生き方を検証することを目指した。計4回の現地調査を実施し、同市における各宗教の歴史と関係性、「改宗キリスト教徒」による再改宗の理由と日常的な宗教実践、一般の仏教徒が神の視点を取り入れることで創出する宗教間対立を逃れる場の存在などが明らかとなった。