本研究では未承認国家に関する多面的な研究を国際的に行い、書籍、論文を多数発表し、学会等での報告も国内外で多数行い、多くの成果を発表した。特に『未承認国家と覇権なき世界』の出版の成果は大きく、同書では未承認国家の先行研究を整理した上で、現存の未承認国家の比較検討を行い、新規的な議論として大国の対外政策(特に海外軍事基地政策)と未承認国家の関係を明らかにするなどし、その国際的影響を問うたところ、大きな反響を得ることができた。また、最終年度は「凍結された紛争」の研究課題を絡め、研究をより発展させることができた。来年度以降は国際共同研究基金に採択されたことから、より国際的に本研究を継続していきたい。
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