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2012 年度 実施状況報告書

メタ存在論における反実在論的アプローチの擁護可能性についての研究

研究課題

研究課題/領域番号 24720007
研究種目

若手研究(B)

研究機関一橋大学

研究代表者

井頭 昌彦  一橋大学, 大学院社会学研究科, 准教授 (70533321)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワード反実在論
研究概要

本年度は、主としてメタ存在論のサーベイを行うと共に、反実在論的アプローチに対する現状の扱いの問題点を明確化するという作業に取り組んだ。具体的な作業としては、P. van Inwagen, “Meta-Ontology” in Erkenntnis (1998) からD. Chalmers et al, Metametaphysics, Oxford University Press (2009) に加え、D. Chalmers, Constructing the World, Oxford University Press(2012) および T. Sider, Writing The Book of The World(2011)といった著作を参照しつつ、Rudolf Carnap, Huw Price, Hilary Putnamらのメタ存在論的見解と比較することで、おおまかな見取り図を作成した。
これに加えて、前述の成果を一部援用しつつ、「プラグマティズム・体系内在主義・物理主義ーー植原氏、佐藤氏、成瀬氏への回答ーー」「「心を持ったロボットをつくる」というプロジェクトはどのようなものでありうるか?」といった論文を執筆・公刊した(それぞれ東北大学倫理学研究会編『MORALIA』第19号(2012)、東北大学哲学研究会編『思索』45号第2分冊野家啓一先生御退職記念号に掲載されている)。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

近年公刊されている関連論文の膨大さによりサーベイに関しては多少の遅れがあるが、その一方で自説の構築に関しては一定の成果を前倒しで挙げているため。

今後の研究の推進方策

本年度の研究成果を踏まえつつ、存在論に関する反実在論的なアプローチの彫琢に取り組んでいく。
具体的には、メタ存在論に関する諸アプローチについてのサーベイを継続しつつ、とくに反実在論的アプローチの可能性を模索すべく関連文献からの論点抽出と論争整理構図の構築を行う。

次年度の研究費の使用計画

該当なし

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2012 その他

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (4件) (うち招待講演 3件)

  • [雑誌論文] プラグマティズム・体系内在主義・物理主義ーー植原氏、佐藤氏、成瀬氏への回答ーー2012

    • 著者名/発表者名
      井頭昌彦
    • 雑誌名

      MORALIA

      巻: 19号 ページ: 101-125

  • [雑誌論文] 「心を持ったロボットをつくる」というプロジェクトは どのようなものでありうるか?2012

    • 著者名/発表者名
      井頭昌彦
    • 雑誌名

      思索

      巻: 45号2分冊 ページ: 389-412

  • [学会発表] 第三アンチノミーに対する物語り論的アプローチと〈可能性〉の問題

    • 著者名/発表者名
      井頭昌彦
    • 学会等名
      第一回野家哲学研究会
    • 発表場所
      ホテルニュー水戸屋
    • 招待講演
  • [学会発表] あるエスノメソドロジー研究についての論理分析

    • 著者名/発表者名
      井頭昌彦
    • 学会等名
      社会学研究会互助会
    • 発表場所
      成城大学
  • [学会発表] 哲学的ロボティクスとロボット工学経由の哲学

    • 著者名/発表者名
      井頭昌彦
    • 学会等名
      第12回Kフォーラム
    • 発表場所
      ホテルアソシア高山リゾート
    • 招待講演
  • [学会発表] コミュニケーションに『正しい日本語』は必要か?――分析哲学からみた『できる』とは――

    • 著者名/発表者名
      井頭昌彦
    • 学会等名
      2012年度日本語教育学会春季大会・日本語教育学会創立50周年記念パネルセッション「『できる』とはどういうことなのか?――他領域との協働による課題解決にむけて
    • 発表場所
      拓殖大学文京キャンパス
    • 招待講演

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公開日: 2014-07-24  

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