研究課題/領域番号 |
24720012
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
小山 虎 大阪大学, 人間科学研究科, 特任助教(常勤) (80600519)
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キーワード | 国際研究者交流(アメリカ) / メタ形而上学 / 概念分析 / 概念合成 / 分析形而上学 / 哲学的方法論 / 分析哲学 |
研究概要 |
今年度は、昨年度の成果を元に、概念分析を概念合成として捉え直すことによって生じる違いについて検討した。今年度の補助金は、海外(アメリカ・コーネル大学)での研究打ち合わせのための外国旅費、および複数の国内学会(応用哲学会、日本哲学会、日本科学哲学会)に参加して成果発表と情報収集するための旅費として使用した。 上記の検討により判明したことのひとつは、新たなメタ存在論を提案することにより従来の形而上学を別の側面から再検討できるようになることである。特に、時間論上の存在論的対立について、メレオロジーに基づく新たなメタ存在論を採用することで、従来の対立をより適切に捉えられる可能性があることがわかった。この成果は、日本科学哲学会第46回大会にて「時間論上の存在論的対立に適したメタ存在論」として発表し、また、国際会議「A Frontier of Philosophy of Time」でも“A Mereological Metaontology for Temporal Ontology”として発表した。現在、発表時に得られたコメントを元に構成を練り直し、国際誌に投稿するよう準備を進めている。 また、昨年度に得られた成果のうち、Conference on Contemporary Philosophy in East Asiaにて発表したものは、論文として投稿する準備を進めており、まもなく投稿予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
昨年度の研究打ち合わせがスケジュール調整に時間がかかり今年度にずれこんだため、計画全体が多少後ろにずれこんでいるが、すでに成果の一部を国際会議(The First Conference on Contemporary Philosophy in East AsiaおおよびA Frontier of Philosophy of Time)にて発表している。
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今後の研究の推進方策 |
これまでの計画は順調に進んでいるため、最終年度である今年度は成果発表を重視する予定である。既に関連する国際会議発表を2件予定しており、さらにもう1件の発表を検討しているところである。国際誌への論文投稿も2件予定しており、可能であれば著書の執筆も開始する。
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次年度の研究費の使用計画 |
平成24年度に予定していた海外出張がスケジュール調整に時間がかかったために平成25年度にずれこみ、その影響で、平成25年度に予定していた海外出張が平成26年度にずれこんだため。 今年度は予定していた研究計画に加え、当初計画では昨年度に予定されていた研究打ち合わせを秋に実施する。
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