「文(記号)表現」に基づく「数学における演繹推論」を対象として発展してきた伝統的論理学の手法を拡張し、「図形表現」および「非単調・非演繹的推論」に基づく日常的推論の数理モデルの構築を目指し、以下の研究を行った。 図形推論研究については、オイラー図、ヴェン図、対応表、グラフに基づく推論のケーススタディを行った。さらに、これらの図形と文表現を組み合わせたヘテロジニアス推論の分析を行った。非単調・非演繹的推論研究については、線形論理を用いた非単調推論の形式化とその分析を行った。さらに、アブダクションと呼ばれる代表的な非演繹的推論について分析を行った。また、本研究成果の教育への応用を試みた。
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