研究課題
若手研究(B)
パーリ仏典と北伝資料との比較研究を進める過程で、南アジア・東南アジアでサンスクリット語が普遍語としての地位を確立していた4世紀から13世紀、インド本土の仏典がサンスクリット化され、またサンスクリットで編纂されたのに対し、なぜスリランカの上座部大寺派が伝承した仏典はパーリ語で伝承されたのか、その理由の一つを明らかにした。その研究成果は(1)スリランカから東アジアへ渡ったサンスクリット大乗経典、(2)上座部大寺派のパーリ語主義、(3)パーリ仏典圏の形成にかんする論文として発表した。
仏教学