研究課題
若手研究(B)
17世紀から18世紀にかけてのヨーロッパにおける知の枠組みの理解に新たな知見をもたらすことを目的に、近世フランスを中心とした「信」の観念をめぐる思想史的研究をおこなった。それにより、近世以降、「信仰分析」と呼ばれた新しい思考の試みとともに、さまざまな宗教論争のなかで「信じる」という認識にかんする思索が続けられたことが明らかにされ、従来見過ごされてきた「信」の哲学的側面にかんする一つの思想的系譜の存在が浮かび上がった。
フランス思想史