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2013 年度 実施状況報告書

洋風画・洋画を中心とした十九世紀日本絵画史の構築に関する基礎研究

研究課題

研究課題/領域番号 24720054
研究機関神奈川県立歴史博物館

研究代表者

角田 拓朗  神奈川県立歴史博物館, その他部局等, その他 (80435825)

キーワード美術史 / 美術教育史 / 洋画 / 洋風画
研究概要

平成25年度は洋風画の面では主に二つの面で研究を推進した。ひとつは銅版画の研究。所属機関が所蔵する銅版画帖のデータ整理を行い、分析に努めた。最終年度にまとめ、報告する予定である。またもうひとつは江戸時代博物画の研究。馬場大助克昌の作品を実見調査し、その技術に関する考察をおこなった。その成果の一部は、平成26年4月開催予定の展覧会図録で公開する予定である。
また洋画については五姓田義松作品の研究を引き続きおこない、東京国立博物館に寄託されているデッサン群の調査をおこなった。次年度報告書とは別に論考を発表する予定である。また石版画作品の研究を継続しておこない、論文「《東海道懐古帖》の史的位置―リアリズムをめぐるあるひとつの断層―」『神奈川県立博物館研究報告 人文科学』にて発表した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

研究はおおよそ計画通り推進しているが、予定していたフランス調査が最終的に受け入れ先の都合で中止となってしまった。その分、国内での調査に重点を置き、平成25年度は研究を推進した。特に洋風画に関する考察の打開策として近世後半博物画に新機軸を見出し、その実見調査が可能となったことは大きな進展である。結果として、各所の出来不出来はあるものの、おおむね順調に進展している。

今後の研究の推進方策

平成26年度は最終年度となり、報告書執筆にむけたとりまとめと積み残した調査を行う予定。報告書は概論とともに、洋風画から洋画の時期すなわち19世紀を貫いて継続され、その視覚変容を促したと推察される銅版画に関する具体的な作品情報とその分析について報告する予定である。現在のところ、東アジア地域における比較考察という視点が大きく欠けており、平成26年に韓国で開催予定の国際シンポジウムに参加することで、その欠を補いたい。

次年度の研究費の使用計画

本来的には平成24年度ないしは25年度にフランス調査に赴く予定であったものの、先方の事情により、結局のところ中止となった経緯がある。そのための残余額相当である。
昨年度まではその中止が判明しなかったこともあり、当該予算を使用するのを控えていた。しかし、その中止が判明した以上、その不足を補うべく、国内外の調査を充実させるていくべく、主に旅費として使用する予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2013

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] 《東海道懐古帖》の史的位置―リアリズムをめぐるあるひとつの断層―2013

    • 著者名/発表者名
      角田拓朗
    • 雑誌名

      神奈川県立博物館研究報告 人文科学

      巻: 40 ページ: 1-28

    • 査読あり

URL: 

公開日: 2015-05-28  

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