• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2013 年度 実績報告書

近世琉球期・先島地方旧記類の研究基盤形成を目標とした総合的研究

研究課題

研究課題/領域番号 24720108
研究機関明治大学

研究代表者

木村 淳也  明治大学, 研究・知財戦略機構, 共同研究員 (40614772)

キーワード琉球文学 / 地方旧記類 / 沖縄 / 地誌 / 先島地域
研究概要

最終年度である本年度は、前年度に引き続いて、宮古島に関連する地方旧記類のデータベース化を拡充するとともに、八重山嶋関連旧記類のテキストデータベース化を推進した。宮古島旧記類(『御嶽由来記』、『雍正旧記』、『宮古島紀事』)は諸本を校合したテキストデータを作成。PC上では再現が困難な漢字書体に関してはUnicodeでマッピングを施し、これをWEB上に公開した(現在はベータ版)。
八重山地域における現地調査は、石垣市を主として2013年8月に行った。この調査は、王府関連文書(『琉球国由来記』、『球陽』、および『遺老説伝』)に引用が確認される『八重山嶽々由来記』、『八重山嶋諸記帳』の2本に絞った八重山旧記類の所蔵確認、ならびに王府記録に現れる祭祀遺跡の悉皆調査を主としたものである。この調査において、石垣市立八重山博物館学芸員の下野氏に、八重山旧記類の所蔵状況に関してレクチャー頂いた。
その際、八重山旧記類は基本的に個人蔵の物が多いことが解ったため、当初の方針を切り替えて、沖縄県立図書館が所蔵する八重山博物館資料影印の悉皆調査を行うこととした。版本ですでに公開されている諸本(神道大系所収本文、雑誌『南島』所収本文、および『八重山文化論集』所収本文)を中心に基礎的なデータベースを作成した後、沖縄本島の八重山史料書蔵館を対象とした調査を2回行った。その際、我那覇家文書、国吉家文書等に関連文書4点を発見することが出来た。しかし、これらの諸本は『八重山島旧記』『八重山島由来記』『八重山島年来記』等表題が一致せず、上記諸本の詳細な本文確認、ならびに伝本調査の必要性を感じたが、本年度の調査ではそこまで至っていない。
完成したベータ版の八重山旧記類のデータベースは、WEB上に一般公開すべく、現在最終調整を行っている。

  • 研究成果

    (8件)

すべて 2014 2013 その他

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (3件) (うち招待講演 1件) 図書 (2件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 琉球の守護神・航海神としての「弁財天」――その重奏と変奏を薩琉関係からよむ―2014

    • 著者名/発表者名
      木村淳也
    • 雑誌名

      立教大学日本学研究所年報

      巻: ‐ ページ: ‐

  • [雑誌論文] 『三国遺事』と琉球の伝承世界」2013

    • 著者名/発表者名
      木村淳也
    • 雑誌名

      アジア遊学(『三国遺事』新たなる地平)

      巻: 169 ページ: 117‐131

  • [学会発表] 『三国遺事』と琉球の伝承世界2014

    • 著者名/発表者名
      木村淳也
    • 学会等名
      東アジアと韓国の文化交流
    • 発表場所
      HongBng University(ベトナム・ホーチミン市)
    • 年月日
      20140217-20140218
    • 招待講演
  • [学会発表] 重層し変奏する琉球の航海神―東アジア世界との関わりから―2014

    • 著者名/発表者名
      木村淳也
    • 学会等名
      立教大学日本学研究所2014年1月例会・シンポジウム
    • 発表場所
      立教大学(東京都)
    • 年月日
      20140131-20140131
  • [学会発表] 箕隅御嶽の由来譚を読む―旅の儀礼と伝承の創作2013

    • 著者名/発表者名
      木村淳也
    • 学会等名
      日韓共同セミナー「朝鮮通信使と琉球使節団の比較研究」
    • 発表場所
      静岡大学(静岡県)
    • 年月日
      20131221-20131221
  • [図書] 琉球 交叉する 歴史と文化2014

    • 著者名/発表者名
      島村幸一,木村淳也
    • 総ページ数
      456
    • 出版者
      勉誠出版
  • [図書] 交響する東方の知(知のユーラシア5)2014

    • 著者名/発表者名
      増尾伸一郎,木村淳也
    • 総ページ数
      296
    • 出版者
      明治書院
  • [備考] 明治大学古代学研究所

    • URL

      http://www.kisc.meiji.ac.jp/~meikodai/

URL: 

公開日: 2015-05-28  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi