今後の研究の推進方策 |
注釈に関わる理論的・歴史的アプローチと実践的な試みを引き続き行う。 実践面では、_The Woman Warrior_の注釈の完成を目指す。著作権上の問題をクリアし、なおかつ見やすく使用に耐える方法を工夫して公開に持ち込みたい。なお、注釈の一部をまとめ大学生用の教科書のような論集に出版する計画もあるので、そのための準備も進めるつもりである。 理論的・歴史的なアプローチについては、新たな展開が進行しつつある。まず同じ文学研究の同僚との話し合いから、「注釈と文学」研究会が発足した。第1回目の研究会は中四国地区より中国文学、日本文学、アメリカ文学の研究者を集めて2014年4月19日に開催する(本稿を書いている時点で開催済み)。第2回目は西洋古典研究や翻訳研究の研究者に声をかけて、さまざまなジャンルの注釈を横断的に議論する場として発展、定着させたい。 研究成果の発表は、上記研究会の他にInternational Conference for Academic Disciplines (June 16-19, 2014, Barcelona)において "The Biography’s Double Story: Life Writing, Footnote and the Novel"のタイトルで共同発表するものと、12th International Conference for Books, Publishing & Libraries (November 8-9, 2014, Boston)において "Collect, Preserve and Communicate”: Jeremy Belknap’s Republic of Letters Reconsidered"のタイトルで発表するものが現段階で決まっている。
|