本研究の目的は、米国モダニズム文学とドキュメンタリー写真との相互影響関係を実証することである。従来、相互排他的な別個の文化現象と考えられてきたモダニズム文学とドキュメンタリー写真との接点に注目することにより、モダニズム/ドキュメンタリーの再定義を試みた。 具体的には、これまで看過されてきたモダニスト作家と写真家との共同作品「フォト・テクスト」を研究対象に据え、モダニズムの変容とフォト・ジャーナリズムの発展を、別個の現象としてではなく、互いに影響・補完しあう「統一の」文化現象として読み直しを図った。
|