現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2012年度は、1)ロルカ作品の受容に影響を及ぼした要因、2)日本人読者の解釈について考察を行い、1950年代に急激に作品受容が進んだ要因、日本人読者がロルカに対して持っていた一般的なイメージを明らかにすることができた。さらに、その成果は論文、学会発表の形で公表し、十分に当初の目標を達成できたと考えられる。成果については以下のとおりである。 ・日本におけるロルカ作品の初期受容を概観し、受容を促進した要因について考察し、論文としてまとめた(「日本におけるフェデリコ・ガルシア・ロルカ作品の初期受容概観」『スペイン現代史』第21号、2012年、pp. 25-37) ・初期受容期における日本人読者によるロルカ作品の解釈を戯曲を中心に概観し、国際学会にて発表(“La recepcion de Bodas de sangre en Japon”(日本における『血の婚礼』受容), el XIX Simposio de la Sociedad Espanola de Literatura General y Comparada (SELGYC) (スペイン文学・比較文学学会SELGYC、第19回大会)、2012年9月21日、於 スペイン国立サラマンカ大学)。 ・三島由紀夫のロルカ作品の解釈について考察し、論文としてまとめた(“Lorca y Mishima”(ロルカと三島), Hecho teatral,12, 2012, pp. 485-511)。
|