研究課題
若手研究(B)
本研究では、フィンランド民族文化研究において第二次世界大戦後に浮上した「スラヴ文化影響説」を、戦後に大きく展開したフィンランドの政治動向と照らし合わせて考察した。その結果、フィンランド民族文化が他文化の影響を受けた普遍的な文化であるという言説は戦後すぐになされていったものの、「スラヴ文化影響説」は1960年代まで議論の俎上にあまり上らなかったことが明らかになった。政治動向と文化研究の「ずれ」も確認できた。
ヨーロッパ文学