本年度の実績として大きく二つの点をあげることができる。 1)フランスの国立図書館での資料収集において、17世紀から18世紀にかけてのフランスにおける貧困の状況を示す資料と研究を入手し、当時の社会状況の詳細についての検討に着手することができた。 2)現在までの研究成果をもとにして、2015年度に開催される国際18世紀学会に口頭発表「啓蒙の世紀における貧困の哲学的意味--ディドロの場合-- L'enjeu philosophique de la pauvrete; au siecle des Lumieres -- le cas de Diderot」をエントリーした。エントリーは審査ののち受理され、2015年の7月に発表される運びとなった。
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