本研究は、[1]日本における文選学研究成果の整理。[2]九条本、冷泉家本を中心とする旧鈔本本文の翻刻と書入注の整理。[3]文選集注及び周辺文献の研究。[4]国外文選学者との共同研究。という四つの研究テーマに分けて調査及び研究を行った。具体的には、以下の研究成果が得られた。①『1993年~2011年日本学者文選研究成果索引』(電子版)を編纂し、国内外の学者に配布した。②日本現存の旧鈔本文選資料を取り上げ、本文の翻字及び書入注の整理を行った。③『集注文選』の本文研究を行い、現存する巻帙に見える唐代各注本の原型を推定した。④来日中の海外学者を招聘し、広島大学所蔵の文選資料を巡って共同研究を行った。
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