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2013 年度 実施状況報告書

『切韻』佚文研究のためのデータベースの構築

研究課題

研究課題/領域番号 24720178
研究機関大阪大学

研究代表者

鈴木 慎吾  大阪大学, 言語文化研究科(研究院), 講師 (20513360)

キーワード切韻 / 佚文 / 韻書 / データベース
研究概要

『切韻』系韻書残巻の整理作業に関して、今回の研究ではとくに『切韻』佚文に重点を置き整理を進めている。24年度は (a)佚文資料の収集、確認、(b)佚文に関する先行研究の整理、(c)データフォーマットの検討、(d)データの入力、を行ったが、25年度は特に (d)データの入力、に関連して、入力済データのチェックを中心に作業を行った。
『切韻』の佚文を収める二百数十種に及ぶ膨大な原資料(影印本等)を収集、あるいは出張調査し、入力データの校勘を行うとともに、テキストに断句を施した。その中で、作業の底本とした上田正『切韻逸文の研究』に漏れている佚文が少なからずあることが判明したので、資料の全文データが入手できる場合はこれを利用して遺漏データを検出し、追加入力を行った。これまでのところ、作業は総じてほぼ予定通りに進行している。来年(26年)度は、まずは整理の済んでいない残りのデータの校勘を優先して行い、その後はいよいよ成果の公開のための作業に全力を挙げ、またその中で問題点を洗い出し、データベースを完成させるべく作業を遂行する。データベースの設計に当たっては、それを利用する研究者(自分も含めて)が、何を必要としているか、ということに留意してシステムを構築する。単独のシステムとして公開するほか、従来から公開している「Web韻図」に組み合わせる方法も検討している。次の研究につながる方向性を模索していきたい。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

a)佚文資料の収集、確認:計画通り
b)佚文に関する先行研究の整理:計画通り
c)データフォーマットの検討:計画通り
d)データの入力:予定を上回る速度で進捗している
e)公開方法の検討:計画通り

今後の研究の推進方策

全体的に順調に進んでいる。次年度は d)データ入力作業(の残り)、に加えて、e)公開方法の検討、f)公開作業を完成させる。

次年度の研究費の使用計画

資料調査のための出張が近場で済んだ、できる限りほかの用事のついでに済ました等の理由で安く済んだ。また、雇用しているアルバイトの働きがよく、比較的短時間に仕事が終わっていることも大きい。
作業者の時間を追加して、データの精度を高めることを検討する。また、作業効率を高めるために複写機等のインフラ整備も検討する。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 備考 (1件)

  • [備考] Web韻図

    • URL

      http://www1.lang.osaka-u.ac.jp/user/suzukish/inkyo/index4.htm

URL: 

公開日: 2015-05-28  

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