研究課題/領域番号 |
24720178
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
鈴木 慎吾 大阪大学, 言語文化研究科(研究院), 講師 (20513360)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 切韻 / 佚文 / 韻書 / データベース |
研究実績の概要 |
『切韻』系韻書の整理作業に関して、今回の研究ではとくに『切韻』佚文に重点を置き整理を進めている。26年度は前年度に引き続き、入力済データのチェックを中心に作業を行った。 とくに今年度は、テキストの断句および原資料(影印本等)との校勘に注力し、可能な限りの作業を行った。また上田正『切韻佚文の研究』に漏れている佚文の収集、追加もできる限り行った。その結果、これまでの三年間で『切韻』佚文のデータはほぼ完成したと言ってよい。 続くフェーズはデータベースを構築し、実際に利用できる形にする作業であるが、これは今年度末までに完成させることができなかったため、計画を一年延長して遂行することとした。目下、構築の準備段階としてすでにPHPによるデータベース操作の検討を行っており、来年度早々にはコーディングを行う予定である。はじめは単独のシステムとして構築し、そののち「Web韻図」と連動した形式に持って行く計画である。今年度「入れ物」を作っておけば、別のデータにも応用できるであろうという目論見で、次期科研につながる研究として『切韻』残巻と『玉篇』佚文の整理作業にも着手している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
a)佚文資料の収集、確認:計画通り b)佚文に関する先行研究の整理:計画通り c)データフォーマットの検討:計画通り d)データの入力:予定を上回る速度で進捗している e)公開方法の検討:やや遅れている f)公開作業:やや遅れている
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今後の研究の推進方策 |
データの入力は順調に進んだ。今後は e) 公開方法の検討と f) 公開作業、の二つに注力し、研究を完成させる。
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次年度使用額が生じた理由 |
雇用しているアルバイトの働きがよく、比較的短時間に作業が終わっているため。
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次年度使用額の使用計画 |
主に人件費に使用。作業者の時間を追加して、データを完成させる。
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