本研究は日本の北京語教育が本格的に始まった明治以降の教科書を対象とした学習語彙の基礎的研究期間として、中国語教材の調査を行い、並行して当時の教科書を対象とした基本語彙研究の手法の構築を目指した。書誌調査としては日本、中国、アメリカなどで当時の教材を多く所蔵する機関で蔵書調査を行い、必要に応じて目録を作成した。同時にオンラインデータベースとして「中国語教材データベース」の構築を進めた。次に語彙研究として、主要な教材の語彙索引作成を進め、語彙索引を作成するためのツールの開発も行った。今後『官話指南』等、日本の中国語教育史に影響を与えた教材の索引を完成させ順次発表していく。
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