研究概要 |
本研究では、日本人英語使用者コーパス(JUCE)を利用し、国際英語としての「日本英語」の語用論的特徴の同定を試みた。JUCEとは「日本語を母語とし、日本で小中高の教育課程を経て、仕事で英語を使用するもの」による英語の集積データである(藤原, 2014参照)。この探索的分析により次の潜在的な傾向が見出された;1) 日本人英語使用者は英語母語話者よりも少ない種類の語彙を使用し、名詞の場合、定冠詞とともに同名詞を反復使用する;2) 法助動詞の使用において、日本人英語使用者はshould、mustという意味合いの強いものを頻用する。上記の両傾向は情報の受け手と相互作用する特徴である故、語用論的である。
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