本研究では、ある英語の表現がより機能的・文法的になっている例を提示した。具体的には、英語のused to beを取り上げ、一部のアメリカ口語英語ではそれに新たな構文的使用が見られると主張した。言い換えると、used to beが文頭に用いられ、その後に節をとり、「過去の状況がもはや現在は成立していないことを表すマーカー」として用いられる使用法があることをコーパスデータとともに示した。さらに、used to be 構文の発達プロセスを考察し、used to be 構文は[it used to be that節]という形式から派生したと主張した。
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