研究成果の概要 |
本研究では,日本語教育における実践研究の問題を,文献調査と日本語教師および学習者へのインタビューの分析を通して考察した。文献調査においては,1968年から2010年までの42年間に学会誌『日本語教育』に掲載された「実践研究」論文を調査し,各々の実践の中で,教育観,言語能力観いかに意味付けられてきたのかの内容分析を行った。また,日本語教師にインタビューを行うことによって,日本語教師の実践研究観を明らかにした。本研究により,日本語教育において,言語能力観や教育観が生成され,変容してきた背景と経緯はいかなるものか,そこにはどんな問題があるのかを考察した。
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