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2014 年度 実施状況報告書

持続可能性音声教育を担う教師研修プログラムの構築

研究課題

研究課題/領域番号 24720232
研究機関お茶の水女子大学

研究代表者

房 賢嬉  お茶の水女子大学, 大学院人間文化創成科学研究科, 研究院研究員 (60625002)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2016-03-31
キーワード協働 / 期待と不安 / 台湾 / 韓国 / 日本語教師 / 音声教育 / インタビュー調査 / 教師研修
研究実績の概要

(1)前年度の教師研修プログラムの改善および台湾における実施
前年度の教師研修プログラムを改善し、平成26年11月8日に台湾交流協会主催のワークショップ「協働学習の活動デザイン体験」に本研修プログラムを組み込んだ形で行った。
(2)日本語教師の協働に対する期待と不安の分析
本研究は、日本語教師を取り巻く現状の調査を通して、取り組むべき課題を選定することが課題である。教師研修の方法論として用いている「持続可能性音声教育モデル」は、協働学習が基盤になっているため、研修に参加した教師の協働学習に対する認識を分析し、上記の課題を明らかにする一つのステップとして位置づけた。この成果は、平成26年11月9日に台湾交流協会主催の研究会で発表した。
(3)日本・韓国・台湾におけるインタビュー調査
日本語教師を取り巻く現状の調査を通して、取り組むべき課題を選定するために、日本、韓国、台湾の日本語教師を対象にインタビュー調査を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

本研究は、【1】教師の現状と課題の整理、【2】シラバス作成・実施、【3】プログラムの構築、という3つのステップに沿って進めている。以下は進捗状況である。
【1】教師の現状と課題の整理:インタビュー調査および教師研修会に参加した教師による協働学習に対する期待と不安の調査が済んでおり、研究論文にまとめるためのミーティングを行っている。質問紙調査は、27年度に実施する予定である。
【2】平成24年および25年に行った2回のワークショップを踏まえ、教師研修プログラムを改善し、台湾の日本語教師を対象にしたワークショップにて音声教育の教師研修を行った。
【3】【1】と【2】の結果をまとめ、持続可能性音声教育を担う教師研修プログラムを構築する。以上の進捗状況から、計画はおおむね順調に進んでいると言える。

今後の研究の推進方策

平成27年は、質問紙調査を行う。
(1)質問紙作成のための調査項目の検討:谷口(1991)およびワークショップやインタビュー調査で得られた知見に基づき、調査項目を作成する。
(2)質問紙調査
(3)データの統計処理

研究成果を踏まえ、持続可能性音声教育を担う教師研修プログラムを構築する。HPでシラバスや教材、活動の様子を公開し、教師研修を行う団体がダウンロードできるようにする。シラバスや教案は、研修を行う組織が独自な工夫を取り入れられるようにし、汎用性や発展性を高める。

次年度使用額が生じた理由

26年度は、質問紙調査を行い、分析するとともにその結果を学会において発表する予定であったが、当初の計画にはなかった台湾でも教師研修を行うこととなったため、計画を一部変更した。そのため、質問紙調査に遅れが生じ、未使用額が発生した。

次年度使用額の使用計画

質問紙調査は27年度に行うこととし、未使用額は調査協力者に対する謝金、データを文字化する研究補助者に対する謝金、学会発表やワークショップにかかる旅費に当てることとしたい。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2014

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 人間の福祉を志向する日本語教師養成論のための実践―研究言語生態学の観点から2014

    • 著者名/発表者名
      鈴木寿子,トンプソン美恵子,房賢嬉,張瑜珊,劉娜
    • 雑誌名

      言語文化教育研究

      巻: 12 ページ: 125-147

    • DOI

      2188-9600

    • 査読あり
  • [学会発表] 教師が協働学習を取り入れていくために必要なサポートは何か -韓国の日本語教師による期待と不安の分析から-2014

    • 著者名/発表者名
      トンプソン美恵子・房賢嬉・小浦方理恵・池田玲子
    • 学会等名
      協働学習導入日本語教学実践研究群
    • 発表場所
      台湾交流協会
    • 年月日
      2014-11-08 – 2014-11-09

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公開日: 2016-06-01  

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