本研究は、外国人児童とその親は母語保持についてどのような意見を持っており、外国人児童の家庭における言語生活はいかなるものかについて探ったものである。 韓国人同時バイリンガル児童の言語使用を縦断的に観察した結果、児童らは状況や目的によって言語シフトを頻繁に変えており、それはコミュニケーション・ストラテジーともなるものであった。また、母親の発話の影響で日本語から韓国語へと言語シフトを変える場面が観察されており、バイリンガル教育において家庭における日常会話がいかに大事であるかが示唆された。韓国人と日本人母親へのインタビューからは、バイリンガル教育への期待と意欲それから迷いを窺うことができた。
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