本研究は、研究代表者がメンター、研究協力者がメンティーとなり、日本語授業におけるICT活用をテーマとし、協働的アクション・リサーチをオンライン上で実施し、日本語教師にとって最適なオンラインICT研修とはどのようなものかを検討した。 2年間の研究期間中に得られた成果は、1)ICTの技術的な進歩が早過ぎるため、ICTのスキル習得に主眼を置くと授業の質がおろそかになってしまうこと、2)オンライン上でのやり取りでは他の教師の授業の雰囲気が把握できずに、助言が抽象的になってしまうことの2点であった。このことから、研修でICTを扱う際にはオンラインとオフラインの共存が望ましいということが明らかになった。
|