本研究の目的は、日本語学習者のパーソナルコンピューター(PC)を用いた作文産出過程を明らかにすることである。PCを用いた作文産出過程に特有の活動があるかどうか検討するために、手書きでの作文産出過程のデータを比較対象とし、作文の量・所要時間・作文産出過程における活動を分析した。PCでの作文産出過程における活動で、辞書やアプリケーションなどを用いることがよく見られたため、その使用状況に特化してさらに分析した。また、中国語母語話者は入力の際に困難を生じていることが多かったため、入力を修正していく過程も分析した。
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