本研究では、知覚学習スタイルに注目し、触覚的補助を用いた特殊拍指導を実施した。そして、(1)触覚的補助を用いた特殊拍の発音指導がさまざまな学習スタイル(視覚型・聴覚型・触覚型)を持つ学習者の発音の習得に影響を与えるか、(2)学習スタイルによってその効果に違いが見られるか検証した。 分析の結果、指導前のプレテストから指導後のポストテストへの伸びに有意差が見られ、指導の効果が確認された。また、学習スタイルによる違いは、「Picture Story(絵を見て自由に話す課題)」において観察され、触覚型の傾向が強い学習者ほど伸びが大きい傾向にあることが示唆された。
|