研究概要 |
本研究は大学英語教育において、言語ポートフォリオを活用した自律英語学習の評価モデルの創出を目的としている。平成25年度では、研究計画に従って以下の研究内容を実施した。 1.研究成果の論文化・発表:平成24年度の研究成果をまとめ、論文化した。日本教育工学会論文誌に採用された。平成26年度に刊行予定である。 2.自律英語学習の評価モデル創生: 評価モデルの創生を試行するため、研究の方向性を当初の計画からさらに焦点化を図った。(1)当初はReading, Listening, Speaking, Writing, Interacting, 5領域全ての学習記録を収集していたが、自律英語学習と学習の計画性、継続性、言語熟達度の3要因の関連が色濃く表れたInteracting領域の学習に絞って,評価モデルを試作する。(2)自己評価のみならず客観的な英語学習の記録を収集・評価するため、Skype(Web会話システム)の使用状況を把握できるシステムを、企業とともに開発し、試験運用を始めた(3)自律英語学習を遂行可能な学習者層と、中断する学習者層に分類し、その特徴を分析している。上記(1)(2)から得られた知見と、(3)の分析結果を考察し、評価モデルと学習支援方法の検討を行っている。 3.その他:平成26年度への期間延長が承認されたため、上記(3)の評価モデルの精緻化を行い、汎用性の高いモデルへの検討を進める。
|