前年度の成果をもとに,平成26年度においては,研究成果の公表および追加の実験を行った。第一に,日本人英語学習者の語彙表象(lexical representation)の様相が,教育的な介入により変化するのかを調査した研究においては,教育的介入として授業内での多読を行ったことから,外国語リーディングについての専門雑誌であるReading in a Foreign Language誌に論文を投稿した。査読と修正の結果,論文の掲載が決定した。 第二に,平成25年度までに行った実験では,同じ実験材料を用いていたため,実験結果の一般化可能性が限られていた。そのため,新たな実験材料を選定し,小規模な追加実験を行った。その結果は,前年度までの研究結果と整合的であり,今後の研究の発展に貢献することが期待された。
|