本研究の目的は,第二言語(L2)の語彙習得過程について,語彙の形式がどの程度習得されているのか,また,その程度が教育的な介入によって変化するのか否かを調査することである。 実験1では,英語を第一言語(L1)として話す子供を対象として行われた実験の追実験を,日本人英語学習者の大学生を対象に行った。その結果,日本人英語学習者においては,英語をL1として話す子供の3年生程度の発達レベルであることが示された。また,実験2では,1セメスターにわたり授業内で英語の多読を行った結果,教育的な介入によって発達レベルを変えることは容易ではないことが示された。
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