研究課題/領域番号 |
24720260
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研究種目 |
若手研究(B)
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研究機関 | 福岡教育大学 |
研究代表者 |
オオガボールド ウィンW 福岡教育大学, 教育学部, 准教授 (20536304)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2014-03-31
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キーワード | 外国語教育 / 小学校 / 動機 / 取り組み / 量的 / 質的 / 学びの環境 |
研究概要 |
今年度の研究で、小学校外国語活動の授業に対する動機と取り組みへの影響を計った。アンケート調査、ビデオ撮影を行って、両方とも分析した。 授業で養われた有能さと関係性が授業の取り組みへ影響を及ぼす。子どもが授業の中で「自律」ということは「選択」としてとらえていないが、教員の教示や明確な指導、または手本性に反応して、「自律的支援」としてとらえた。色々な工夫をして、妥当性と信頼性を検討しながら、日本の小学校教育現場に適切なアンケート道具と尺度を作った。自律的に支援している教員は暖かいが厳しいと言うことが明確なった。この教員の授業の活動のペースがスムーズに進んでいて、子どもとよく英語で対応した。子どもの情報的、行動的、認知的授業取り組みを測定するために、授業の観察に基づきながらアンケート調査道具を作った。尺度の妥当性を量的、質的に分析して、その分析の上長期的に利用した。現在の小学校外国語活動の授業形式ではよくティームティーチングが行われている。ただ、この研究ではALTがT1の場合、子どもの情緒的取り組みと外国語の利用程度が担任教員がT1の場合より比較的に低い。この結果でALTより担任の方が子どもの外国語発達に影響与えている。今の子どもは現状で、自己決定理論から同一視的調整(自律的外発的動機の調整)が一番強く感じている。現在の5年生はコミュニケーションの楽しさや情緒的な理由のためだけではなく、将来または自分の成長のために外国語を学びたいと動機付けられていることが明かなった。。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
量的に子どもの動機が長期的にどう変化してくるのか、と質的にどのように環境が影響しているかを明らかにするため、必要な量的、質的データを集めることが出来た。データの分析は現在順調に進んでいる。一年目の尺度の妥当性と信頼性検定が出来ているし、質的研究から新しい仮説が立っている。二年目への準備、対象学校との連携もしている。
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今後の研究の推進方策 |
この研究の2年目の推進方策: 平成25年5~6月: モチベーションに対するアンケートを実施、英語知識の診断テストを行う、対象小学校において一回目の5年生の外国語活動のデータ収集を行う 平成25年9~11月: モチベーションに対するアンケートを実施、対象小学校において二回目の5年生の外国語活動のデータ収集を行う 平成26年1~2月: 対象小学校において三回目の5年生の外国語活動のデータ収集を行う、モチベーションに対するアンケートを実施、英語知識の達成テストを行う、教員からの子どもの英語に対するモチベーション、英語力の評価を行う
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次年度の研究費の使用計画 |
県内の小学校を対象としたアンケート調査を行う際に、当初、対象になる子どもの保護者などに個別に郵便で連絡し、承諾を得るつもりであったが、研究協力いただいた校長全員先生から研究の承諾を頂くことができたため、個別の保護者への連絡が不要になった。また、高速ADFスキャナーを購入するつもりであったが、本学で購入された機械に同じ機能が備わっていたため、購入しなかった。以上のような理由で、研究費に未使用額が生じた。 代わりに、研究の遂行の過程で、質的分析のためにビデオ分析・データ管理・安全保存により重点をおく必要が生じたため、この未使用額は次年度の研究費とともに、これら質的分析のための費用に充てる。具体的には、データの収集、入力、安全保持を研究補助者に行わせるための学生アルバイト代、量的データ、ビデオデータの処理、安全保持のため、専用のパソコンや暗号化ハードディスを購入する費用に充てる。また、1年目の研究結果を発表するために、国内・国際の学会大会を参加する。現在、ドイツで行うEARLIの大会で発表が採択された。そのために旅費、宿泊費のために利用する。収集したビデオデータを記録、学校へ返却するため、DVD-Rやメモリースティックの消耗品を買う。
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