この研究では、小学校外国語活動の授業に対する動機と取り組みへの影響を計った。アンケート調査、ビデオ撮影を行って、両方とも継続的に量的・質的に分析した。現在は本研究の縦断的調査の2年目の報告となる。 学級全部で、児童らは、「同一視的調整」が最も強いと評価した。児童らは、英語は楽しいと感じている一方で、英語が役立つから主に英語を勉強していた。同様に大抵の児童らにとって、勉強に対する理由については、外発の理由よりも内発の理由のほうが高いものと分かった。この傾向は、全体的に、時間と共に高まった。 個々の学級を見てみると、幾つかの学級では、内発的調整に注目すべき向上が見られ、外発的調整に減少が見られた。これらの学級での担当教師らの授業実施手法が、その生徒らに好ましい影響を及ぼしたと結論付けられる。従って、これらの学級に付いて、ビデオ映像調査を行った。 質的に調査した教師らの授業手法を分析し、その手法に見られる共通点を見出そうと努めた。なお特記事項であるが、上述の学級は、それぞれ異なる学校から採ったものであり、それぞれ異なる外国語補助教員(ALTら)でのクラスである。 高評価のクラスではどれも、担任の先生とALTは、英語を教える事が好きなように真に思えるものであった。温かみがあり友好的な雰囲気と共に、高評価の高い学級ではどれも、その担任の先生らが積極的に英語の授業そのものに参加しているクラスであった。授業の全てにおいて、諸々の活動がとても速いペースで進められた。高評価の学級に付いては、担当のALTら、JTEら、そして担任の先生らがジェスチャーをしたり、実演をしたり、或いは、指示内容を英語から日本語に翻訳する前に、予めに、児童らに日本語で指示内容を説明させる等をしていた。最後、高評価を得た授業では、クラスの最後の枠に行う活動として、多種のゲームを用いて英語を練習するようにしていた。
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