• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2014 年度 実績報告書

「学校認知英文法」構築:現場で使える教材・教授法の開発に向けて

研究課題

研究課題/領域番号 24720264
研究機関北九州市立大学

研究代表者

長 加奈子  北九州市立大学, 基盤教育センターひびきの分室, 准教授 (70369833)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワード英語教育 / 応用認知言語学 / 教授法開発 / 認知言語学
研究実績の概要

本研究課題は,認知言語学の知見に基づき『学校認知英文法』の開発に向けた基礎研究を行うことを目的としている。特に本課題では,前置詞,名詞の可算・不可算の問題,冠詞に焦点を絞り,中心となる(イメージ)スキーマをベースに,ネットワークの拡張を行うというアプローチで教材開発および教授法の開発を行った。最終的に,中学・高等学校の現場で教える英語教員が言語学の専門的な知識を持たずに利用が可能な,英文法の教授法および教材の体系的な開発を目指して,ワークシート型の教材を開発した。
平成26年度は,本研究課題の最終年度にあたるため,これまでの研究全体のまとめを行った。平成25年度までに開発した教材の教育効果の測定,およびそれに基づく,教材の改良は完了しているため,平成26年度は,中学・高等学校で英語を教えている教員に対して,教材の活用可能性について意見聴取を行った。教材に対する現場の教員の評価は概ね良好であった。。特に専門的な用語を用いずに,学習者の注意をコントロールすることで,中心的な(イメージ)スキーマおよびその拡張パターンに気づかせるという方法がうまく作用することがわかった。さらに,本研究課題で扱った3つの文法項目以外の文法項目も含めた,体系的な教材の開発に対する要望が強くあがった。
本研究課題で応用を試みている認知言語学の言語観では,形態素,語,構文という言語の様々な単位を,それぞれ独立したものとは捉えず,複雑さの度合いが違うのみで同じ仕組みで説明できるしている。そのため,平成26年度は,今後の研究への応用を考え,本研究課題で扱った比較的単純な文法事項での手法を,より複雑な文法事項へ応用することができないか検証を行った。その結果,本課題で用いた(イメージ)スキーマをベースに学習者の「気づき」を通した教授法・教材の開発の可能性が示唆された。今後の研究課題とする予定である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2015 2014 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち謝辞記載あり 1件) 学会発表 (1件) 図書 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 構文選択に影響を与える要因に関する一考察2015

    • 著者名/発表者名
      長 加奈子
    • 雑誌名

      イベントスキーマと外国語学習

      巻: - ページ: 25-41

    • 謝辞記載あり
  • [学会発表] 日本人英語学習者に見られる母語の事態把握の影響:認知言語学の観点から2014

    • 著者名/発表者名
      長 加奈子
    • 学会等名
      第43回九州英語教育学会大分研究大会
    • 発表場所
      大分大学
    • 年月日
      2014-12-06
  • [図書] 英語教育学の今-理論と実践の統合-(うち,第7章第5節を担当)2014

    • 著者名/発表者名
      長 加奈子 他104名
    • 総ページ数
      436 (pp. 194-197)
    • 出版者
      全国英語教育学会
  • [備考] 学校認知英文法

    • URL

      http://www.app-cogling.net

URL: 

公開日: 2016-06-01  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi