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2012 年度 実施状況報告書

L2セルフシステム理論を応用した英語学習動機を高める要因の質的・量的研究

研究課題

研究課題/領域番号 24720269
研究種目

若手研究(B)

研究機関東海大学

研究代表者

菊地 恵太  東海大学, 外国語教育センター, 准教授 (20434350)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワード動機付け / 英語教育
研究概要

本年度の研究では、「L2セルフシステム理論に基づき大学レベルでの英語学習者の学習動機構造の探索」を目的とし、文献研究および資料収集、1年生のグループ・インタビューを中心とした質的データの収集及びアンケート実施を行った。また、それらのデータに基づき、2月にアメリカ合衆国ハワイ大学に赴き、Graham Crookes教授に専門家としての指導を受けた。また3月にはアメリカ合衆国ダラスで開催されたAAALでノッティングガム大学教授、Zoltan Dornyei教授から指導を受けた。
その中でL2セルフシステム理論に基づいた動機構造に関する理解を深め、また次年度以降の大学レベルでの英語学習への意欲を高める要因の特定化に向けて幅広い知見を得た。また研究を進める中で、ミシガン大学Diane Larsen-Freeman教授が主に提唱してきたDynamic Systems Theory/Complex systems Theoryの動機づけ研究への応用に関しても新たに学び、本研究への応用に関しても検証を行っている。
初年度の研究の中では目標意識の高い学習者と低い学習者の間での学習動機構造の違いに注目した。端的に言えば、目標意識の高い学習者は様々な学習動機を減退させる要因に触れても動じない動機構造を持っており、目標意識の低い学習者はそういった要因に影響を受けやすい。また、4月から1月まで8回に及び行ったグループインタビューの質的分析の中で学習動機、モチベーションといった研究テーマとなっている用語が十代後半の学習者にとってはあいまいで捉えにくいといった指摘もあり、次年度以降に進めていくアンケート調査の質問項目の精査に関して有意義な知見を得たと感じている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

本研究の目的は、質的・量的の2つのアプローチを用いて大学での英語教育の中でどのような要因が英語学習に対しての学習動機を高める要因となっているかを調査することである。そのために大学における英語学習者の学習動機構造をL2セルフシステム理論に照らし合わせて分析することが初年度の目的であった。
できるだけ多くの学習者にインタビューやアンケート調査をしたいところであったが、初年度に関しては約20名の学習者に協力を得て大学の前期・後期中1ヶ月ごとにグループインタビューを行いながらアンケート調査を実施した。その中でL2セルフシステム理論に基づいた動機構造に関する理解を深めることができた。
以上のことから次年度に向けて専門家から得た指導も含め、十分な準備ができたとし、「おおむね順調に進展している」と判断する。

今後の研究の推進方策

本年度より所属先が変わり、より研究に携われる時間をとれる見込みである。また新しい所属先の英語教員や学習者からまた違った観点からの本研究課題に関しての理解を深めることが見込まれている。

次年度の研究費の使用計画

「該当なし」

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Insights from a Mixed-Method Study: What Does "Motivation" Mean?

    • 著者名/発表者名
      Keita Kikuchi
    • 学会等名
      Hawaii TESOL 2013 Conference
    • 発表場所
      ハワイ大学ヒロ校 (アメリカ)

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公開日: 2014-07-24  

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