研究課題/領域番号 |
24720269
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研究機関 | 神奈川大学 |
研究代表者 |
菊地 恵太 神奈川大学, 外国語学部, 准教授 (20434350)
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キーワード | 動機づけ |
研究概要 |
本研究の2年目である平成25年度の研究の目的は、初年度の基礎研究により整理された大学レベルでの英語学習に対する動機づけ分析を踏まえ、大学レベルでの英語学習意欲の動機を高める要因にどのようなものがあるかをL2セルフシステム理論を軸に整理することであった。初年度に行った20名の大学1年生のインタビューデータ、アンケートデータの分析をまず行い、質問紙項目の検討を行った。また初年度の研究成果や今までの文献研究をまとめ、単著での出版物(タイトル:What are possible demotivators in SLA?-An insight from English teaching contexts in Japan-)の執筆を進め、その原稿に基づいて年度末にはUniversity of Warwickで研究発表を行い、また同大学教授のEma Ushioda先生から研究指導を受けた。この英文書籍執筆にかなりの時間を割いたため、予定されていた「聞き取り調査・授業観察」や「質問紙調査実施/分析」ができなかった。 研究の最終年度に当たる本年度は日本語での研究成果物執筆を目標に昨年度にできなかた「聞き取り調査・授業観察」や「質問紙調査実施/分析」を行いたい。なお、研究成果物に関しては単著でひつじ書房より出すことが予定されており、様々な学習者の英語学習意欲を高める要因を考慮した指導に関する研究書/マニュアル執筆を中心に昨年度にできなかった調査をすすめていくものとする。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
「研究実績の概要」で述べたように昨年度に予定されていた「聞き取り調査・授業観察」や「質問紙調査実施/分析」が英文での研究成果執筆にかなりの時間を割いたため、できなかった。本年度に早急に行いたい。
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今後の研究の推進方策 |
研究の最終年度に当たる本年度は日本語での研究成果物執筆を目標に昨年度にできなかった。「聞き取り調査・授業観察」や「質問紙調査実施/分析」を行いたい。その上で2年間の基礎研究により明らかになった結果を基に、現場の教員の方々へのフィードバックとして教員養成プログラムや大学でのファカリティ・ディベロプメントでの使用を視野に入れた大学レベルでの英語学習意欲の動機を高める要因に配慮した具体的な方法論、方略(ストラテジー)、及び授業活動に関する研究書・マニュアルの作成を行いたい。また、研究成果発表と現場の教員からのフィードバックを目的とし、国内・海外の学会に積極的に参加し、研究発表を行う予定である。
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次年度の研究費の使用計画 |
英文での研究書執筆に時間を割いた一方、昨年度予定していた研究計画にて実施されるべき質問紙調査を行うことができずに、使用額が異なった。 以上で述べた昨年度行えなかった研究調査を早急に進め、国内学会発表:大学英語教育学会(8月:広島国際大学)、全国語学教育学会(11月:筑波大学)での発表、また海外学会発表も行っていきたい。並行して和文での大学レベルでの英語学習意欲の動機を高める要因に配慮した具体的な方法論、方略(ストラテジー)、及び授業活動に関する研究書・マニュアルの作成を行う。
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