研究概要 |
本研究を通し、理論的立脚点として、D. Davidsonが論文"A Nice Derangement of Epitaphs"(以後NDEと表記)にて論じた「言語の死亡宣告」(戸田山, 2002)について考察した。Davidsonは日常言語の実態を鋭く描いており、英語教育論的含意を探ることには一定の意義がある。本研究はNDEを大学英語教育の文脈で読み替え、既存の評価論パラダイムの限界を理論的に検討した。汎用化に耐え得る評価可能性を否定する代替案として、プラグマティズムに立脚した新たなパラダイムを模索した。評価の「無力化」と「実用化」に向けての研究は今後の継続研究課題とし、理論的思索を深めたい。
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