研究課題
若手研究(B)
本研究は、日本古代律令制下における土地に関する財産権の内容と特質を解明することを目的とするものである。具体的には、土地の売買及び寄進関係文書、法制史料や史書に残る土地売買関係の条文・記事、荘園の領有権認定に関する文書を検証した。その結果、日本古代の土地売買では売主と買主の双方に売買解除の権利が与えられていた可能性があること、また「庄」とは倉屋などの建物を伴う私的領有地で農地を含まない庄も存在し、農地の有無に関わらず庄の経営方式は基本的には同じであったこと、等が判明した。
日本古代史