研究課題
若手研究(B)
大正期から昭和戦前期における技術官僚(特に土木系技術官僚)の政治的動向について明らかにした。特に、彼らが①自らの任用拡大、②土木事業の拡張、の2点を強く求めていたのにもかかわらず、いずれも政党内閣期にはほとんど実現に至らず、二大政党への不満を強めていく過程を辿ることができた。また、そのように期待を裏切られた土木系技術官僚が、自ら利益団体を組織化するに至った点を、治水協会や砂防協会など各種団体の設立過程を中心に検討を加えた。
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土木史研究講演集
巻: 第32号 ページ: 163-166