研究課題
若手研究(B)
本研究は平安時代の地方行政制度の運用実態について解明したものである。文献史料・出土文字資料から、平安時代の地方行政に携わった人々を網羅的に収集してデータベースを構築し、それを活用して中世に荘園制社会が形成されるメカニズムを、在地社会の推移を踏まえて究明した。これまで不明確であった平安期の国衙の政務と行事の特質と実態を明らかにし、徴税の実務を担った在地の文筆層(公文層)の起源と展開過程を跡づけることができた。
日本古代・中世史