研究課題
若手研究(B)
本研究は、投槍器等の有機質が消失しやすい東アジアにおいて遠隔射撃狩猟の出現期を明らかにするため、石器に残される痕跡のパターンと投射速度との関係を明らかにするための投射実験を実施した。投射実験試料の解析により、投槍器や弓を用いた遠隔射撃狩猟を同定するための指標が明らかとなった。また、実験結果に基づいて考古資料を分析した結果、東アジアにおいても後期旧石器時代の初頭から投槍器あるいは弓を用いた遠隔射撃狩猟がおこなわれていた可能性が高いことがわかった。
先史考古学