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2013 年度 実施状況報告書

弥生時代の地域間関係と青銅器の受容

研究課題

研究課題/領域番号 24720367
研究機関独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所

研究代表者

石橋 茂登  独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所, 飛鳥資料館, 室長 (90311216)

キーワード弥生時代 / 銅鐸 / 青銅器
研究概要

本年度は資料収集と調査を進める予定としていた。研究代表者の勤務に異動があったことに起因して当研究には予定外の状況も出来したが、可能な限りにおいて研究を遂行した。
関連文献の収集と整理分析による情報整理作業は継続して進行した。青銅器出土地、関連遺跡に関しては福岡県、佐賀県、岡山県で調査を行った。遺跡を現地踏査し、地形、景観、出土状況について実地の状況を把握するとともに、博物館等において資料を実見したり意見交換などをして有意義な知見を得た。
また、朝鮮半島における武器形青銅器の使い方、漢系文物の受容の様相から日本での青銅器の使用法や大陸製文物の受容の様相について考察することができると思料し、その一部を論文「大陸文物の受容と型式的変化をめぐる考察」(『型式論の実践的研究II』2014)に文章化した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

研究代表者の勤務異動によって業務量と研究環境がおおきく変化し、補助員の確保ができなかったなど予定外の状況が一部出来した。しかしながら資料整理や実地、実物の資料調査は継続しており、研究はおおむね順調に進展していると判断している。

今後の研究の推進方策

研究環境が当初とは変化したことから、今後は当初予定より地域や対象を絞り込んで調査したい。具体的には九州、四国、山陰で未調査のものを優先する。また海外への実地調査を実施し、日本では確認できないことがらを調査したい。韓国南部が調査地域として最も有望である。最近でも朝鮮半島の青銅器資料や青銅器時代に関する著作の刊行があり、追加で資料を収集整理したのちに実物資料や現地も調査したいと考えている。そのほか、欧米の博物館等に所蔵されている青銅器にも重要な資料があるという見解を得ているので、それらも関連する資料を収集整理するとともに、可能であれば現地で調査することとする。

次年度の研究費の使用計画

補助員の雇用が人材確保できず実現しなかったことから人件費の使用が発生しなかったこと、調査旅費の使用が当初見込みより少なく済んだことから当初予定より差額が生じた。
追加で収集すべきことが明らかになった関連資料を収集し整理するために物品費として使用する予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2014

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 大陸文物の受容と型式的変化をめぐる考察2014

    • 著者名/発表者名
      石橋茂登
    • 雑誌名

      型式論の実践的研究

      巻: 2 ページ: 133,139

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公開日: 2015-05-28  

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