研究課題
若手研究(B)
古墳時代の鉄製甲冑の製作順序を検討し、組み合わせを分析することで、12段階の変遷として整理した。その変遷をもとに甲冑の出土事例を検討した結果、より古い甲冑が重要視され、より優れた甲冑が被葬者の近くに置かれる傾向が明らかになった。これらから、古墳時代には有力者から授受される甲冑は古い方が重要であり、その背景には継続的な関係維持よりも最初の関係創出が重要視されていたことが考えられる。
考古学