研究課題/領域番号 |
24720375
|
研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
森 正人 三重大学, 人文学部, 准教授 (10372541)
|
キーワード | 観光 / 近代 / 国際情報交換(英国) / 自然 |
研究概要 |
年度前半は英国ダラム大学において、Mike Crang教授、Divya Tolia-Kelly博士、Andrew Baldwin博士らと観光、物質性、自然についての共同研究を行った。この共同研究の成果は8月に開催されたIGU京都会議において、Visuality and Natureと題して報告した。9月に共同研究をいったん終了し、日本に帰国してからは、日本修学旅行協会を訪問し、聞き取りをするとともに、協会雑誌『修学旅行』を閲覧し記事収集を行なった。一方、自然と災害と観光について12月にホンコンバプティスト大学で開催されたCity and Justice会議で福島以後の日本における風景の審美性について発表を行なった。 さらに、年度末には観光研究において重要な理論的支柱となる空間論を紹介するため、ドリーン・マッシー『空間のために』の翻訳出版を行なった。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
日本修学旅行協会での資料収集は順調に進んでおり、近代から現代に至る地理学的知と風景美について国際学会での発表も行ってきた。ただ英語論文の執筆の進行速度が若干遅くなっており、次年度、論文執筆を加速化するとともに、研究成果を単行本として出版するべく出版社を確定する必要もある。
|
今後の研究の推進方策 |
今年度は自然と観光と地理的知の関係性についての英語論文を学会誌『人文地理』に投稿する。また、宗教と観光と物質性についての研究報告を英語で行い、論文執筆も行なう。さらに近代以降の修学旅行についての資料収集で終了していない部分を補いながら、出版社を確定する予定である。
|