研究課題/領域番号 |
24720387
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
大川 真由子 早稲田大学, 人間科学学術院, 助教 (70571818)
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キーワード | オマーン / 移民 / ネットワーク / 人類学 / 東アフリカ |
研究概要 |
本研究は、インド洋海域のネットワークをオマーン移民の視点から解明することを目的としている。年度前半は所属先および国立民族学博物館にといて文化人類学や歴史学、ネットワーク研究に関する文献を収集し、広く検討した。 9月に約3週間の現地調査(オマーンの首都マスカット)を実施した。オマーンでは、2000年台に入って出版が続いているアフリカ出身のオマーン人による歴史書を収集し、教育省カリキュラム開発局でのインタビュー調査を実施した。現在進めているオマーンの歴史教科書の分析のための情報収集である。それと平行して、オマーンのスルターン・カーブース大学図書館やオマーン研究所にて、オマーンと東アフリカのネットワークに関する史資料を収集した。またかつて研究員として在籍した同大学の歴史学者らと意見交換をした。 帰国後の年度後半には、上記調査結果をまとめ、『人文学報』に投稿・掲載された。また、3月には東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所の共同研究会にて、調査結果をまとめたものを口頭発表した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
3週間の海外調査を実施し、有益なデータを入手したことで、論文投稿・研究発表ができたから。
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今後の研究の推進方策 |
来年度は予定されているアフリカ調査を実施する。ザンジバル島にて約3週間、オマーン移民の民族誌的調査および19世紀以降のオマーン移民のネットワークに関する文献調査をおこなう。具体t系には、オマーン在住のアフリカ系オマーン人によっておこなわれている東アフリカ諸国への宗教復興支援活動について、とくに援助によって建設されたイスティカーマカーマ学院(宗教学校)関係者へのインタビューを実施する。 ザンジバルにはすでに滞在経験があり、オマーンからの同行者のめどもついているため調査に支障はない。
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次年度の研究費の使用計画 |
3月に予定していた短期海外調査が実施不可能になったため。 今年度は9月と3月の2回の海外調査を予定しているため、それに充当する。
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