研究課題/領域番号 |
24720401
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研究機関 | 東京外国語大学 |
研究代表者 |
山内 由理子 東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 准教授 (50626348)
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キーワード | 国際研究者交流 / オーストラリア / 文化人類学 / 歴史 / 日系人 / 先住民 |
研究概要 |
平成25年度には、研究代表者の父が急死し、8-9月に予定されていた現地調査を中止せざるを得なくなった。そのため、研究計画に大幅の狂いが生じた。研究代表者(単独)が、平成24年度より大学常勤教員として就職してしまったため、一年のうち8-9月が唯一長期で可能な現地調査期間である。しかし、父の急死が8月1日だったために、この期間の渡豪が不可能となった。そのため、平成25年度に行う事が出来たのは、数日間-一週間の短期の文献及びインタビューによる調査、及びこれまで収集したデータの分析のみであった。 平成25年度に行った調査としては、7月に2-3日、3月の末に一週間ほど、シドニーに滞在し、シドニー大学図書館において、オーストラリアの日系人コミュニティとオーストラリア先住民コミュニティの関係に関する背景的事情について文献調査を行った。また、10-11月において1週間弱西オーストラリアのブルームに滞在し、日本人移民とオーストラリア先住民双方の血を引く人々数人に短いインタビューを行った。 平成24年度、平成25年度のデータの分析は平成24年度より継続して行わった。平成25年度には、その結果として本を一章執筆(出版予定)し、更に現在一章執筆予定である。 しかし、平成24年以降の状況の変化に加え、平成25年に上記のような事情があったため、当初の予定から大幅に遅れてしまったことは否めない。当初の予定の30%ほどしか達成できなかったと考えている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
平成25年度、研究代表者(単独)の父親が8月1日に急死し、オーストラリアにおける現地調査計画に大幅な狂いが生じた。研究代表者の大学常勤職員という立場から、長期現地調査が可能な期間は8-9月のみであるが、父の急死後の家庭の事情によりこれを取りやめざるを得ない、という苦しい事情となった。 短期間で行ったシドニーにおける文献調査はほぼ完了し、ブルームにおいては少量のインタビュー調査を行い、今後の調査への下地は継続して作ったが、平成25年度の研究実績は痛恨とでもいうべき状況にある。
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今後の研究の推進方策 |
研究代表者(単独)の家庭の事情による大幅な番狂わせのため、オーストラリアにおける現地調査は平成26年度に集中して行わざるを得ない。平成26年度の8-9月にブルームにおけるインタビューを中心とした調査を集中して行い、文献調査も並行して同時に行う。8-9月に集中的に集めたデータを9-12月に分析し、2,3月に1-2週間ずつ渡豪してフォローアップ調査を行う。パース、キャンベラにおける文献調査も背景的知識の理解に必要となるが、それらに関しては、2,3月に1週間ずつ行う事を想定している。
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次年度の研究費の使用計画 |
2013年度は研究代表者が8-9月の長期現地調査をすることができなかった。そのため、8-9月の調査を2014年度に廻さざるを得なくなり、次年度使用額が生じた。 2014年度は8-9月の夏季休業期間に西オーストラリアのブルームにおいて2か月弱の現地調査を行う。これは2013年度に行えなかった現地調査を2014年度に廻し、現地調査の不足を補う形とするものである。
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