中古品と非正規品(コピー商品、偽物)は、日本をふくむ先進諸国の消費文化(使い捨て文化や、イメージや記号の消費にもとづく消費文化、模倣やコピーを規制する文化)とふかく関連して生み出された特別な商品である。本研究では、(1)中古品と非正規品のそれぞれの商品が、欧米やアジア諸国で廃棄/生産され、アフリカの消費者に届けられるまでの経済システム、(2)中古品と非正規品が欧米/アジア諸国とアフリカ(諸国間)を動く過程で付与される価値、(3)アフリカの消費者による中古品と非正規品の購買行動とアフリカの消費文化について明らかにした。それを通じて西欧中心的な消費文化論をアフリカの商人や消費者の視点から再考した。
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