研究課題/領域番号 |
24730011
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研究種目 |
若手研究(B)
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研究機関 | 都城工業高等専門学校 |
研究代表者 |
吉井 千周 都城工業高等専門学校, 一般科目文科, 講師 (90413880)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | タイ / チェンマイ / アメリカ / ミネソタ |
研究概要 |
平成24年度の研究では、1 国内研究の環境を整え、2 先行研究のまとめ・現在の研究の進捗状況の統括、3 タイ国チェンマイ県において平成25年度以降の本調査のための予備調査を行った。 1、2については、これまでの自身の研究をまとめ、一冊の書籍として刊行すべく執筆作業を行った。その一部分は、博士論文として「マイノリティの固有法とその社会の法化現象についての研究-モン族を事例として-」というタイトルで執筆し、2013年3月に鹿児島大学で博士(学術)を取得した。 また2については、2012年12月末にチェンマイを訪問し、2つのアンプー役所と調整をとり、調査地となる村の基礎データを入手し、また実際に現地に足を運び村の基礎調査を行った。またその過程の中で、比較対象としてカレン族の村の調査を新たなフィールドワーク地として付け加えることが可能になった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
初年度の段階でこれまでの先行研究の整理と課題を論文としてまとめることができた。 また平成25年度以降に行うタイでの本格的な研究について予備調査を行い、加えて新しい比較コミュニティを探し当てたことから、順調に進展していると考える。 また、本研究のもう一つの調査地であるアメリカでのモン族コミュニティ研究について、文献調査は十分に行うことができた。来年度以降の現地調査の準備を行うことができた。
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今後の研究の推進方策 |
今年度は、タイチェンマイ県でのフィールドワーク実施を中心に、加えて文献調査並びに研究中間報告書の作成・印刷を行う。 チェンマイ県でのフィールドワーク地では、チェンマイ大学、チュラロンコン大学、郡役所及び各村落共同体と調整の上、個人情報保護に配慮した調査を行う予定である。フィールドワーク地としては、現在モン族のほか、カレン族の村落においての調査が決定しており、またこの調査のために関連するNGOとの調査協定についても確約している。 また、夏期のタイでの現地調査を中心として、夏以降はそれらの調査結果を踏まえて論文執筆を行い、また中間報告書を作成する予定である。
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次年度の研究費の使用計画 |
1 タイチェンマイ県でのフィールドワーク実施 8月下旬にタイチェンマイ県に向い、フィールドワーク地での調査を行う。そのために交通費、レンタカー代金、通訳代金、アンケート用紙作成などの出費を行う。 2 文献調査 文献調査のため、国内外の研究期間の図書館利用のための交通費と複写代の出費を行う。 3 研究中間報告書の作成・印刷 夏を目処に、研究中間報告書の作成と印刷を行う。A4サイズ200頁前後のものを100部作成し、研究関係者及びインフォーマントに配布予定である。
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